こども園津軽野

　当園のりんご栽培自然体験活動は、昭和60年から継続的に進めてきた、こども園津軽野の特色ある保育活動の一環として取り組んでいる事業です。この活動は、「生命の気づきから尊さ」を育みたいという願いから、乳児から学童までの異年齢交流を大切にしながら、りんごを育てる活動と自然体験を融合した保育形態で進められています。

　りんご園は、子ども達が主体的に遊びながら、りんごの芽・蕾・花・実などの生長へ関わることにより、自然科学を楽しく学び、生命や自然の美しさ・不思議さ・尊さに気づき、心と体を豊かに成長発達できる「子どもの園」となっています。

　りんご園にはたくさんの自然があり、子どもの興味を引きつけています。個々それぞれ違う自分のりんごの生長を楽しみに、真っすぐにりんごの木に向かい観察する子もいれば、まずは大好きな虫探しを始める子、りんご以外の果物の観察を楽しむ子など、様々な活動が展開されています。

　新しいものを見つけた驚き、知的な発見、異年齢児交流での人との関わりなど、体験から得るものは様々ですが、どの活動からも共通の学びがあります。それは、「生命の大切さ」を体感するという、人間として最も重要な学びです。「かわいいね」という愛おしい気持ちから、徐々に自然物にも生命があることを認識し、その生命を大切にしようとする気持ちが、このりんご園で育まれています。