保育園の保育料はいくらかかる?計算方法や無償化についてご紹介

ここでは保育料の計算方法や平均料金、幼児教育・保育の無償化について紹介します。2019年からは幼児教育・保育の無償化もはじまり、実際に費用がどれくらいかかるのかは気になるところ。

これから保活をはじめようと思っている方はぜひ参考になさってください。

そもそも保育園の種類は?

保育園の種類は認可保育園・認定保育園・認可外保育園・認証保育園などがあり、利用にあたっての条件、保育料、保育時間など、さまざまな違いがあります。

詳しくは下記記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

保育料の計算方法

まずは保育料が決まる要素や関連する費用、免除費用についてご紹介します。

保育料の基準

保育料は、自治体および世帯の収入によって違います。利用者負担金額は国の定める利用者負担の上限基準をベースに、世帯の所得や児童の年齢・利用する施設などを元に実施主体である市町村により決められます。

出典:子ども・子育て支援新制度ハンドブック(平成27年7月改正版)

認可外保育園の場合は、各施設が任意に保育料を決定しており、世帯の所得による差はありません。

保育料に関連する費用

保育時間、延長保育

保育時間には「保育短時間(8時間)」と「保育標準時間(11時間)」があり、保護者の就労状況によりどちらかが利用できます。この区分によっても保育料が変わります。

保育短時間保育標準時間
就労形態主に両親のいずれかがパートタイム就労を想定主に両親ともにフルタイム就労を想定
施設最大利用可能時間最大8時間/1日最大11時間/1日

また、この標準時間以上利用する場合は延長保育となり、延長保育料がかかります。

通園送迎費、給食費、文房具費、行事費など

基準となる保育料以外に、通園送迎費、給食費、文房具費、行事費の実費負担があります。
実費負担分に関しては各保育園により異なります。

【とある保育園の実費負担金額の一例】

制服4,800円
文房具・教材費など0歳児:4,238円
1歳児:4,763円
2歳児:5,765円
3歳児:7,023円
4歳児:8,657円
5歳児:8,814円

【とある保育園4歳児クラスの保育教材費の一例】

粘土350円
粘土ケース370円
はさみ490円
なわとび500円
ピアニカホース530円
かるた520円
おたより帳360円
出席シール280円
自由画帳400円
合計3,800円

保育料の軽減や免除費用

保育園を利用する子どもが2人以上いる場合は第2子は半額、第3子以降は無償となる負担軽減措置があります。

ただし、1号認定の場合は第一子が小学3年生まで、2号・3号認定の場合は第一子入学前までと措置の対象となる期間に違いがあるので要注意です。

出典:子ども・子育て支援新制度ハンドブック(平成27年7月改正版)

保育料の申請・納付方法

次に保育料の申請・納付方法についてです。

保育料の申請手続き

保育園への入園申込の際に提出する書類にて保育料が決まります。
保育園への申込方法については下記で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

保育料の納付方法

自治体によって異なりますが、口座振替や納入通知書による納付方法が多いようです。
他には下記のような納付方法があります。
・銀行窓口での納付
・コンビニエンスストアでの納付
・スマートフォンやタブレット端末での納付

お住まいの自治体はどのような納付方法があるのか、事前に確認しておくとよいですね。

令和元年からはじまった「幼児教育・保育の無償化」について

令和元年10月1日より3歳から5歳までの幼稚園保育所、認定こども園などを利用する子どもたちの利用料が無償化されました。また、0歳から2歳までの住民税非課税世帯も無償化の対象です。

【無償化の金額】
・3歳から5歳までの子どもは月額3.7万円まで
・0歳から2歳までの住民税非課税の子どもは月額4.2万円

【保育料無償化の対象となる世帯】
・保育認定を受けた世帯の3~5歳の子ども
・住民税非課税世帯の0~2歳の子ども

【保育料無償化の適用時期や手続き】
満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間が適用時期です。
子ども・子育て支援制度の幼稚園、認可保育所、認定こども園、地域型保育を利用する場合は、手続きの必要はありません。認可外保育施設などを利用する場合は、お住まいの市町村から「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。
「保育の必要性の認定」の要件については、就労などの要件があるので、お住まいの市町村に確認しましょう。

参照:幼児教育・保育の無償化に関する説明資料

実際の保育料の例

自治体によって保育料は異なります。
ここでは、一部の自治体の実際の保育料がいくらになるのか、世帯年収が約300万円、約450万円、約600万円、約800万円の場合を紹介します。

【世田谷区の場合】

▼3歳未満児、保育標準時間の例

世帯年収月額保育料(一人につき)
約300万円(所得割額が82,000円以上122,000円未満の場合)23,000円
約450万円(所得割額が122,000円以上162,000円未満の場合)27,000円
約600万円(所得割額が220,000円以上235,000円未満の場合)35,700円
約800万円(所得割額が355,000円以上370,000円未満の場合)55,500円

参照:保育料・給食費・園長保育料一覧/世田谷区

【仙台市の場合】

▼3歳未満児、保育標準時間の例

世帯年収月額保育料(一人につき)
約300万円(所得割額が97,000円以上114,000円未満の場合)27,400円
約450万円(所得割額が114,000円以上134,000円未満の場合)39,000円
約600万円(所得割額が221,000円以上301,000円未満の場合)55,400円
約800万円(所得割額が301,000円以上397,000円未満の場合)59,200円

参照:令和6年度 教育・保育給付認定における利用者負担額等(月額)/仙台市

【熊本市の場合】

▼3歳未満児、保育標準時間の例

世帯年収月額保育料(一人につき)
約300万円(所得割額が97,000円以上121,000円未満の場合)33,000円
約450万円(所得割額が121,000円以上145,000円未満の場合)34,500円
約600万円(所得割額が213,000円以上257,000円未満の場合)47,000円
約800万円(所得割額が349,000円以上397,000円未満の場合)55,000円

参照:【幼児教育・保育の無償化】認可保育所等を利用する方の手続きについて/熊本市

※算出した金額はあくまでも参考値です。必ずしも記載の年収で所得割額になるわけではありません。
※記載の世帯年収以外の保育料につきましては参照元のリンクをご確認ください。

まとめ

保育料の無償化がはじまりましたが、すべてが無償になるわけではありません。子どもの年齢や世帯の状況により無償化の対象が決まったりと、制度が分かりにくいところもありますので、分からないことがあれば自治体に相談することをおすすめします。
保育園を利用するにあたってどのくらい費用がかかるのかを事前に確認しておくことで、計画的に仕事復帰ができるかもしれませんね。

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保育時間や利用料金などの情報も充実しています。
気になる保育園があればサイト内から問い合わせすることも可能です。

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