仕事復帰に合わせて子どもを保育園に預けるために必要な保活。
保活を控えている保護者のなかには「保活って具体的に何をするの?」「いつから始めればいい?」とお悩みの方も多いかもしれません。
特にはじめての保活では右も左もわからず、保育園に入園できなかったらどうしようと不安になりますよね。
スムーズに保活をすすめていくためには、保育園の入園までの流れを把握し、見通しを持って動いていくことをおすすめします。
本記事では、はじめて保活をする方に向けて、保育園の入園までの流れや申し込み方法について紹介します。
保育園は何歳から入園できる?
0歳児から入園が可能な保育園が多いですが、0歳児といっても月齢の条件は保育園ごとに異なるため個別に確認が必要です。
離乳食がはじまる生後5~6か月から利用できる保育園が多いようですが、生後2か月から利用できる保育園もあれば、1歳児以上を利用対象としている保育園もあります。
また、保育園には最短でも「生後57日(生後2か月)」が経過していないと預けることができないという決まりがあります。
これは、労働基準法において産後の母親は産後8週間は休業できると定められていることに由来します。当事者である女性が休業を申請した場合、雇用者はその人を就業させてはいけないと規定されています。
入園希望の保育園を選ぶ際には、子どもを入園させたい時期や施設の募集している月齢の確認をしておきましょう。
ちなみに保育園の入園申し込みは妊娠中でも可能なので、はやめの仕事復帰を考えている方は妊娠中に申請をしておくと安心でしょう。
保育園の入園申し込みの時期
保育園の入園申し込みの時期は、入園を希望する月によって異なります。
入園希望月の申請に遅れないよう、前もって確認しておきましょう。
ここでは保育園の入園申し込みの時期を、認可保育園と認可外保育園に分けて解説します。
認可保育園の場合
認可保育園の4月入園を考えている場合は、前年度の10〜12月頃に申し込みをすることが一般的です。
4月入園を希望する方は多いので、多くの自治体では広報やHPで入園申請受付開始の案内があります。
年度途中の入園の場合は、入園を希望する月の2か月前〜2週間前までが申し込み期間となっている自治体が多いでしょう。
たとえば9月1日から入園したい場合、7月〜8月中旬ごろまでには申請を済ませる必要があります。
いずれも詳しい日程は自治体によって異なるため、お住まいの自治体の受付期間を確認しておきましょう。近隣の自治体や、職場のある自治体の保育園への入園を検討している場合は、そもそも受け入れをしているかどうか、受け入れをしている場合はその日程の確認も必要です。
認可外保育園の場合
認可外保育園では1年を通して入園申し込みを受け付けている園がほとんどです。
ただし保育園によっては受付の時期や募集人数を制限している場合もあります。
たとえば「4月入園」の申請は、認可保育園と同じように前年度から受付を開始している施設もあります。
詳しい申し込み時期や空き状況は、入園を考えている園のホームページを確認するか、直接問い合わせて確認しておきましょう。
保育園の入園申し込みに必要な書類
保育園へ入園を申し込む際にはいくつか書類の提出が必要です。
就労証明書など職場への記入依頼が必要な書類もあるため、ギリギリで慌てることのないよう余裕を持って準備することが大切です。
ここでは保育園の入園申し込みに必要な書類を認可保育園と認可外保育園に分けて解説します。
認可保育園の場合
認可保育園は、自治体に必要書類を提出して入園申し込みを行います。
世田谷区の入園(転園)の申し込みに記載されている書類を例としてご紹介します。
【全員が提出するもの】
➀保育施設入所申請書兼施設型給付費・地域型保育給付費等教育・保育給付認定申請書
➁保育の必要性確認書類
保育を必要とする理由により必要書類は異なります。
・就労:就労証明書、求職活動状況報告書
・出産:母子健康手帳の写し
・疾病:医師の診断書
・障害:身体障がい者手帳等の写し
・介護:介護状況申告書、医師の診断書、身体障碍者手帳の写し
・就学:就学状況申告書、在学証明書、時間割・年間カリキュラム等
・求職:就労確約書
➂個人番号確認書類(マイナンバーカードの写し)
【その他必要に応じて提出する書類】
➀延長保育の利用希望する方:区立保育園等延長保育申込書
➁認可でない保育園に子どもを預けている方:受託証明書
➂転入してきた方:住民税課税状況に関す資料
そのほか、育児休業中の方は勤務開始申立書、転入予定の方は不動産売買契約書の写しなど、状況に応じて追加で必要な書類があります。
入園を希望する子のきょうだいや、祖父母などの同居家族がほかにもいる場合は、そのご家族の状況がわかる書類が必要なこともあります。
必要書類は各家庭の状況によって異なるので、自分が用意するべき書類の種類をしっかりと確認しておきましょう。
自治体によっては「入園申込送付書類チェックリスト」が用意されていることもありますので、あわせて活用することをおすすめします。
認可外保育園の場合
認可外保育園は、入園希望の園に直接申し込みます。
園ごとの申し込みなので、複数の園に申し込む際にはそれぞれの園に申請が必要です。
提出する書類も園ごとに異なるので、入園を希望する園ごとの必要書類を把握して準備をすすめていきましょう。
保育園への申し込みの流れ
保活をスムーズにすすめるためには一連の申し込みの流れを把握し、計画的に動いていくことが大切です。
一般的な保育園への申し込みの流れは以下のとおりです。
1.自治体へ相談
2.園見学をする
3.入園申込書類の提出
4.保育園入園内定通知が届く
具体的にどんなことをするのか、順を追って解説します。
自治体へ相談
保活を上手にすすめていくためには情報収集が大切です。
認可保育園への入園を考えている方は、まずは自治体の保育課に相談してみましょう。
役所で確認しておきたい内容は以下のとおりです。
・保育園の空き情報や待機児童の数
・入園申し込みのスケジュール
・入園申し込みに必要な書類
・自身の点数について
自治体によっては、役所以外にも子育て支援センターなどで保活の相談を行える場合もあります。
自治体の職員に相談することで、住んでいる地域の詳しい保活情報を得ることができます。
また、支援センターや近所の公園に遊びに来ている保護者のなかには上の子が保育園に通っている方も多いので、コミュニケーションをとるなかで情報収集をしてみてもよいかもしれません。
園見学をする
気になる園が見つかれば園見学に申し込みましょう。
園見学の申し込みは認可・認可外関係なく、直接園に問い合わせて行います。
入園前の園見学は必須ではありませんが、実際に園に足を運ぶことで通園経路を確認し、普段の保育や子どもたちの様子、園職員の対応などを知ることができます。
入園後に後悔しないよう、HPやパンフレットの情報だけでなく実際に自分の目で見て決めることがおすすめです。
入園申込書類の提出
入園の希望時期に合わせて入園申込書類を提出します。
上述したように、申請書類には自分で作成できる書類だけではなく、職場や関係機関に作成を依頼しなければならないものもあるため、はやめに準備に取りかかりましょう。
認可外保育園の場合は希望する園ごとに申請書類が必要になるので、複数園に申請する場合は書類が混ざってしまわないように気をつけましょう。
保育園入園内定通知が届く
4月入園の場合は一般的に1月〜2月頃に入園可否の通知が届きます。合わせてどの希望園に入園できるのかも記載されています。年度途中の場合は、入園月の前月中旬頃に通知がくる場合が多いでしょう。自治体や保育園にもよりますが、内定通知の連絡方法は郵送か電話が多いようです。
内定後には各園で面談や説明会があり、そこで入園準備に必要なものや入園後の生活について伝えてもらいます。
特に年度途中の場合は、内定〜入園まであまり時間がないのでスピーディーに入園準備をすすめていく必要があります。
もし不承諾通知が届いた場合は二次募集への応募等、すぐに対応しなければなりません。
保育園に入れなかった場合の理由と対処法については下記の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
>保育園に入れない…入れなかった場合の理由と対処法
まとめ
保育園は入園を希望する時期によって申し込み時期が異なります。
特に4月入園は前年度の秋ごろに申し込みを受け付けている自治体が多いので、遅れてしまわないよう注意しましょう。
申請の際の提出書類は、認可保育園では自治体ごと、認可外保育園では園ごとに異なるので事前に確認が必要です。
書類に不備があると申請を受理してもらえない恐れもあるため、入念に準備をしていきましょう。
はじめての保活は不安なことも多いかもしれませんが、ぜひこの記事を参考に、賢く情報収集を行いながら計画的にすすめてください。
保活・園見学支援サイトのホイシルでは、近隣の保育園情報を簡単に検索できます。
気になる保育園があればサイト内から問い合わせや、園見学の申し込みも可能です。