保育士の履歴書ー本人希望記入欄の正しい書き方ー 就活面接対策

保育士の履歴書ー本人希望記入欄の正しい書き方ー

履歴書にある「本人希望記入欄」には、書き方にルールがあるので注意しましょう。

ここでは、本人希望記入欄の書き方のルールと例文を解説しています。保育士になるための履歴書を作成中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

履歴書の本人希望記入欄を書くときのルールと記載例

本人希望記入欄を書くときの基本的なルールは2つあります。

  1. ・基本、「貴園の規定に従います」と書く(空欄にはしない)
  2. ・どうしても譲れない条件や都合などがあれば書く

本人希望記入欄で注意したいポイントは、「ここに書いてある内容は、応募者にとって譲れない条件である」と採用側に受け取られやすいということです。

希望のつもりで書いても、採用側には「妥協できない条件」とされ、選考が不利になる可能性があります。そのため、基本的には「貴園の規定に従います」と記載し、面接のときに条件について確認を行いましょう。

しかし、家庭の都合や健康上の問題など、どうしても伝えておきたい希望もあると思います。そういった、入社するうえで譲れない事情がある場合は、本人希望記入欄に記載しましょう。

そのようなケースの記載例として、以下で例文を紹介します。

本人希望記入欄を書く際の基本ルール

<本人希望記入欄>

貴園の規定に従います。

もし、複数の職種を募集している場合は、以下のように記載します。

<本人希望記入欄>

職種は保育士(常勤)を希望致します。

その他の勤務条件などは、貴園の規定に従います。

譲れない勤務条件がある場合

勤務地の希望がある場合は、希望する場所を明記しましょう。その理由も具体的に記載します。

<本人希望記入欄>

同居している母の看病のため、勤務地を東京・神奈川にさせていただければ幸いです。

勤務時間や休暇の希望は、曜日や時間の希望を具体的に書きます。「お昼までに帰りたい」のようにあいまいな記載は避けましょう。

<本人希望記入欄>

父の介護のため、毎週火曜日と木曜日は14時に退勤させていただければ幸いです。

健康上の問題がある場合

健康上の問題で希望がある場合は、その理由と頻度を記入しましょう。その際は、業務遂行に問題があるのかないのかがポイントとなるため、問題なければその旨を明記しましょう。

<本人希望記入欄>

業務に支障はありませんが、持病による通院のため、月に一度半休をとらせていただければ幸いです。

連絡方法や入社希望日などの希望がある場合

新卒で就職活動をしている方は、授業やアルバイトの都合があると思います。確実に連絡可能な日時を絞って記載しましょう。

<本人希望記入欄>

学校の授業の関係上、ご連絡は月曜日~木曜日の16時以降にいただけますと幸いです。

また、保育士に転職を考えている方は、現職の関係で電話に出れない時間帯があったり、退職手続きなどで入社時期が遅れる場合があるかもしれません。

採用側も受け入れの準備があるため、事前に希望を伝えておくことでトラブル防止に繋がります。

<本人希望記入欄>

現職の退職手続きの関係上、就業可能予定日が20〇〇年〇月〇日以降になります。

また、在職中のため、以下の時間はお電話に出ることができません。

連絡不可時間:月曜日から金曜日 9時〜17時

なお、応募先の就業時間と、連絡不可日時がかぶると採用側の負担を増やすことになるので注意が必要です。

むやみに時間指定をするのは避けたいところですが、やむをえず必要な場合は、応募先の就業日時を確認し、応募先に配慮した時間帯を希望しましょう。

本人希望記入欄に書いてはいけない内容

履歴書の本人希望記入欄に書くと、マイナスの印象を与えてしまう内容が3つあります。

① 「特にありません」「特になし」と書かない

② 給与や待遇については書かない

③ 志望動機や自己PRを書かない

書類選考を通過するうえで、不利になることはなるべく避けたいものです。

3つのポイントをしっかりと確認しておきましょう。

「特にありません」と書く

特にないときは「特にありません」と書きたくなるのですが、その場合は「貴園の規定に従います」と書くようにしましょう。

「特にありません」だけでは、そっけない印象を与え、「やる気がない」と採用側に受け取られかねません。

なお、特にない場合でも空欄するのはNGです。本人希望欄を空白で提出してしまうと、記入漏れと誤解されてしまう可能性があるので注意しましょう。

給与や待遇などの希望

本人希望記入欄にはカッコ書きで「特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他の希望などがあれば記入」と書いてあることが多いので、給料について希望を書きたくなることがあるかと思います。

しかし、給与や待遇などの希望を記載するのは避けましょう。

採用側からは、注文の多い人だというイメージを持たれてしまう可能性がありますし、業務内容よりも待遇面ばかり気にする人であるという印象を与えかねません。

志望動機や自己PR

意欲や熱意をアピールし足りない人は、自己PRや志望動機を最後の一押しのつもりで書いてしまうことがあります。

しかし、本人希望記入欄は自己PRや志望動機を書くべき場所ではありません。

質問の意図を把握できない自分本位な人と判断されかねませんので、志望動機や自己PRはそれぞれ専用の欄にしっかり記入しましょう。

ポイントを押さえて本人希望記入欄を書こう!

本人希望記入欄は、勤務時間や勤務地など、入社するうえで絶対に譲れない条件がある場合にのみ、記載をするスペースです。自由記入だからといって、自分の希望を気軽な気持ちで書くことは避けましょう。

基本的には「貴園の規定に従います」と記載します。

空欄のままにしたり、「特にありません」と書いたり、給料や待遇については記載しないようにしましょう。

これらの内容をふまえ、本人希望記入欄を作成しましょう。

タイトルとURLをコピーしました