【新卒保育士向け】志望動機の書き方とは?例文も紹介! 就活面接対策

【新卒保育士向け】志望動機の書き方とは?例文も紹介!

保育士を志すみなさんのなかには、正直なところ、「子どもが好きで、家から近いし、なんとなくいいなと思った」が志望動機の人もいるのではないでしょうか。

しかし、正直に伝えてしまうと、そのまま選考を通過するのは厳しいですよね。

この記事では、志望動機をどう書けばいいのか迷っている新卒保育士の方に向けて、志望動機の書き方のポイントを例文とあわせて紹介します。

志望動機が書けないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

新卒保育士の志望動機で重視されるポイント

新卒保育士の志望動機では、「熱意」と「共感」の2つのポイントが重視されます。

熱意とは、「その園」で働きたい理由です。他の園ではなく、志望した園でなければならない理由を伝えましょう。

共感は、園の方針を理解しているかどうかです。共感は、「貴園は〇〇という方針だから、私がやりたい〇〇が実現できる」のように、自分と園のやりたいことが一致していることで示しましょう。

そのため、志望動機を書き始める前には、まず志望する園のことをよく調べる必要があります。

調べるときは、求人情報や採用ページだけでなく、志望する園のホームページで代表者メッセージ、沿革、保育理念、企業規模、事業内容などを細かくチェックします。

その際は、何度も出てくる単語や話題を意識しましょう。園が大切にしている考えや魅力が理解しやすくなります。

園の考えや魅力がわかれば、「その園でなければいけない理由」と「園の方針」が見えてきますよ。

志望動機と自己PRの違い

志望動機を書く前に、多くの人が混合しがちな「志望動機」と「自己PR」との違いを知っておきましょう。

自己PRとは、「自分の強みと、その強みの生かし方」をアピールする項目です。

一方で、志望動機とは、「自分が実現したいことを、その園でどのように達成するか」を書く項目です。

少し分かりづらいと思うので、下記の例文をご覧ください。

【自己PR】

私は、身体を動かすことが大好きで、体力には自信があります。

高校3年間、陸上部に所属していて、市内のマラソン大会で3位入賞した経験もあります。

この経験を生かし、子どもたちと思いっきり外遊びをして「身体を動かして遊ぶ楽しさ」を伝えたいと思っています。

貴園には走り回れる広い園庭があるので、陸上部で培った体力を生かすことができます。

【志望動機】

私は、子どもが外で元気に走りまわる光景が好きで、保育士を目指しました。

しかし、最近の子どもは、外遊びの機会が減っていると感じていて、外で遊ばない子どもに育ってしまうと危惧しています。

私は、保育士として「身体を動かして遊ぶ楽しさ」を伝え、子どもたちと一緒に成長したいと考えています。

「健やかな身体づくり」という理念と県内随一の広い園庭がある貴園なら、外遊びを通して「身体を動かして遊ぶ楽しさ」を伝えられると思い、志望致しました。

似たような内容ですが、自己PRが、「これまで積み重ねてきたことを、仕事にどう生かすか」という、過去に基いた内容なのに対して、志望動機は、「その園を選んだ理由と、入社後に実現したいこと」という、未来に向けたストーリーを語る内容になっています。

このように、自己PRと志望動機は別のものなので、混合しないように気をつけましょう。

新卒保育士の志望動機の書き方

採用担当者は、履歴書から「なぜこの園なのか」、「入ってから何をしたいのか」の2点をチェックします。この2点から「熱意」と「共感」を探るのです。

志望動機とあわせて、保育士になりたい理由を説明するのも効果的です。

したがって、これらのポイントを含めた書き方は、下記の3つを盛り込んだ内容となります。

①保育士を目指す理由

②志望する園を選んだ理由

③入社してからやりたいこと

志望動機の文字数は、履歴書の志望動機欄のサイズにもよりますが、1分程度で読める200字~300字程でまとめましょう。書いてあることが多すぎると分かりにくく、少なすぎても意欲がないと判断されてしまいます。

なぜ保育士になりたいのか

多くの人が「子どもが好きだから」といった理由ではないでしょうか。

しかし、ただ述べるだけでは多くの応募書類と差がつかず、採用担当の印象に残らないでしょう。

子どもが好きなら、「なぜ好きなのか?」をオリジナルのエピソードで語ると、説得力が増しますよ。

また、その際には以下の2点について考えると、整理しやすいかもしれません。

☆子どもの何が好きで、どのように向き合いたいのかを考える

☆保育士になりたいと思ったきっかけや、保育士のどのような点に憧れるのかを考える

【保育士を目指す理由の例】

・子どもが外で元気に走りまわる光景が好きで、私も体を動かすのが好きなので保育士を目指した。

・保育実習の際に、子どもの成長に携われることに魅力を感じ、保育士になりたいと思った。

・担任だった保育士さんが優しく、いつも笑顔でいる姿に憧れた。

・親戚の子どもと接する機会が多く、自然と保育に興味を持った。

なぜ、その園なのか

志望している園が、どんな考えや魅力を持っているのか、しっかり調べることが大切です。加えて、その考えや魅力に対し、自分がどう思ったのかという意見をセットで伝えることが重要になります。

たとえば、「自由保育に力を入れている園で働きたい」のであれば、「なぜ、その園の自由保育のやり方で働きたいのか」を自分なりの言葉で説明できるようにしましょう。

また、「給料が高い」、「プライベートと両立したい」といった業務と直接関係のない内容も避けましょう。

「もっと条件のいい園があったら、そちらに転職してしまうのでは?」と採用担当者は不安を抱いてしまいますし、「仕事内容には興味がない」と誤解されかねません。

【志望する園を選んだ理由の例】

・私は、子どもに「身体を動かして遊ぶ楽しさ」を伝えたいと思っているので、「健やかな身体づくり」という理念と、県内随一の広い園庭がある貴園に興味を持った。

・私が憧れた保育士さんは、いつも笑顔で優しく接してくれて、保育園に行くのが毎回楽しみだった。私も子どもに明るく接し、子どもを楽しませることのできる保育士になりたいので、「笑顔溢れる保育園」をモットーとする貴園に興味を持った。

入社してから何をしたいのか

志望する園に入社したら、どんなことを実現したいのか、できるだけ具体的に伝えましょう。

「〇〇という本を読んで勉強中です」など、すでに起こしている行動があれば意欲が伝わりやすいですね。

ただし、「学びたい」、「勉強させてほしい」ばかりを強調すると、「職場を学校と勘違いしている」とマイナスに受け取られるかもしれません。向上心は大切ですが、「学んだ上で、園にどのような貢献をするか」まで書く必要があります。

【入社してからやりたいことの例】

・外遊びを通じて、子どもに「身体を動かして遊ぶ楽しさ」を伝えたい

・常に笑顔を意識し、一人ひとりの子どもにとって安心できる存在となるような保育士を目指したい

・子供たちがのびのびと成長していけるような環境作りに貢献したい

保育士の志望動機の例文

新卒保育士は、仕事に対する意欲や熱意を伝えることが大切です。

新卒保育士の笑顔とフレッシュさは、子どもはもちろん先輩保育士にもよい影響を与えます。新卒ならではのやる気と元気、人柄のよさなどをアピールしてみましょう。

ここでは、3つの例文をピックアップしました。

例文① やる気やフレッシュさをアピールした志望動機

保育実習の際に、子どもの笑顔にとても癒されたので保育士を目指しました。

私は、中学から高校までバスケットボール部に所属していて、練習を休んだことはありません。私のモットーは、「ツライときこそ笑顔でポジティブ」です。体力と笑顔には、自信があります。

私の強みを生かすことで、貴園の「自然の中で笑顔あふれる保育」を体現できると思い志望しました。体を使った遊びを多く取り入れて、たくさんの笑顔を引き出せる保育士を目指します。

例文② 保育に対する意欲をアピールした志望動機

私は保育士として、子ども一人ひとりの成長に向き合い、自立をサポートする保育をしたいと考えています。

なぜなら、姉の育児を手伝うなかで、子どもが笑顔になった瞬間や、成長を感じられた瞬間に感動とやりがいを覚えたからです。

貴園は、「一人ひとりに目の行き届いた保育」を方針に掲げており、子どもたちの目線に合わせて気持ちを尊重し、成長を見守っていける土壌があると感じました。

一人ひとりの子どもに深く関わりながら、子どもがのびのびと成長していけるような環境作りに貢献したいです。

例文③ 学生時代の経験に基づく志望動機

高校生の時に行った保育士ボランティアがきっかけで、保育士を目指そうと思いました。

ボランティアでは、子どもだけでなく保護者と交流する機会がありました。そこで保護者たちも、集団のなかに馴染めるのか、発達は遅くないかなど、たくさんの悩みを抱えていることに気づきました。

私は、子どもの成長をサポートすると共に、保護者の気持ちにも寄り添える保育士になりたいと思います。

貴園は、保護者との交流の場が多く設けられているので、子どもたちだけではなく、保護者の方にも安心してもらえる居場所作りに貢献したいと思い志望しました。

新卒保育士の志望動機で「熱意」と「共感」を伝えよう!

志望動機を書く際のポイントは、「熱意」と「共感」の2つを伝えるように書くことです。

熱意とはその園で働きたい理由のことで、共感とは自分と園のやりたいことを一致させることです。

園のやりたいことを調べるためには、求人情報や園のホームページから、何度も出てくる単語や話題を意識して探してみましょう。

採用担当者が志望動機から知りたいのは、「なぜこの園なのか」、「入ってから何をしたいのか」の2点です。また、合わせて、「なぜ保育士になりたいと思ったのか」を説明すると効果的です。

「なぜ保育士になりたいと思ったのか」、「なぜこの園なのか」、「入ってから何をしたいのか」の3つのポイントを盛り込むことで、伝わりやすい志望動機になりますよ。

新卒ならではのやる気と元気、人柄のよさなどをアピールしながら、あなただけのオリジナルな志望動機を作成してみてくだいね。

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