夏といえばどんなイメージが湧き上がりますか?海、すいか、アイスクリームなど、色々ありますね。
子どもたちがイメージしやすい題材の手遊びを取り入れていくことで、「夏って楽しいな!」と思える保育ができたら素敵ですね。
今回は夏に楽しめる手遊びを5つご紹介します。
普段の保育や実習の際に役立ててみてくださいね。
「春に楽しめる手遊びBEST5」「冬に楽しめる手遊びBEST5」「秋に楽しめる手遊びBEST5」もご参考ください。
【さかながはねて】
ねらい
・身体の部位の名称を覚える
・身体の部位から連想する物をイメージする
・お話を聞くための準備をする
手遊びのポイント
リズミカルに歌いながらオーバーな動きで伝えたい身体の部位に触ると分かりやすいです。
また、その部位の特徴から動物に変身するなどアレンジを加えると新たな展開をさせることできます。
「お胸」→「ブラジャー」が言いにくい場合は、胸の前で両手を軽く重ねて「ドキドキ」とアレンジを加えてもいいですね。
最後は「おひざ」→「シー」と、手は膝に置いて、口を閉じて、話を聞く準備が整うような手遊びとなっているので、子ども達へお話する前に行うと効果的です。
声掛け
「ク~イズ クイズ♪頭にかぶるもの、な~んだ」「ぼうし!」
「じゃあ、おめめにつける物、な~んだ」「メガネ!」「サングラス!」
など、子ども達とクイズを楽しみましょう。
子どもたちの発想によっては「じゃあ、今日はメガネじゃなくてサングラスで歌ってみようか」とアレンジを加えても楽しいですね。
給食で魚が出る日に、「今日の給食のお魚は、鮭だよ。みんな、おててで鮭、作れるかな?」と手で魚に見立てて手遊びの導入をしても楽しいですね。
実際の魚の写真などを合わせて見せることで食育にもつながり、給食に対する期待も高まります。
歌詞
さかながはねて ぴょ~ん
あたまにくっついた ぼうし
さかながはねて ぴょ~ん
おめめにくっついた めがね
さかながはねて ぴょ~ん
おくちにくっついた マスク
さかながはねて ぴょ~ん
うでにくっついた とけい
さかながはねて ぴょ~ん
おむねにくっついた ブラジャー
さかながはねて ぴょ~ん
おひざにくっついた シー
参考動画
【三ツ矢サイダー】
ねらい
・指を1、2、3と動かす事ができるようになる
・イメージをふくらませながら、リズムの心地よさを味わう。
手遊びのポイント
「ひとつ」→1、「ふたつ」→2、「みつやサイダー」→3と歌に合わせて、指を1本、2本、3本と立てていきます。
指を素早く動かせない子がいるかもしれませんね。手遊びの前に「これできる?」「もっと早くできる?」と指を1本ずつ立てる遊びを入れても良いでしょう。
難しい子がいる場合、はじめはゆっくり歌う事で手遊びについてこられるよう配慮しましょう。
「シュワー」の部分は元気に手を上に挙げて、強弱を楽しめるようにしましょう。
声掛け
みんなで集まった際に、「今日は暑いねぇ。なんかおいしいもの、飲みたいね。」と語りかけ、「何のジュースが好きですか?」と子どもたちにインタビューしてみましょう。
制作の導入で三ツ矢サイダーの手遊びをしてから、「これからみんなで好きなジュースを作って、ジュース屋さんごっこしない?」と遊びを展開しても楽しいですね。
三ツ矢サイダーの手遊びをする際は、炭酸飲料を飲んだ事がない子もいると思うので、「サイダーってね、飲むとお口の中でシュワーってなるんだよ」と事前にイメージをもたせてあげると良いでしょう。
歌詞
ぼぼん ぼん ぼん
ひとつ ふたつ ミツヤサイダー
ひとつ ふたつ ミツヤサイダー
ぼぼん ぼん ぼん ぼぼん ぼん ぼん
あんまり つめたくしないで
あんまり つめたくしないで
ぼぼん ぼん ぼん ぼぼん ぼん ぼん
シュワー
参考動画
【すいかの名産地】
ねらい
・リズムに合わせて手指をスムースに動かす
・すいかに親しみを感じる
手遊びのポイント
「すいかの」→身体の前で丸を作る
「めい」→目を指差す
「さん」→両手の指で3を作る
「ち」→地面を指差す
上記の一連の流れをスムースにできるかどうかが、この手遊びの楽しいところです。
はじめはゆっくり動きを確認してから行いましょう。
動きに慣れてきたら少しずつスピード上げると良いですね。
声掛け
「め(い)は、これ(目)だね」「さんは、指で3をつくれるかな?」「ちは、地面のことね。指で下を指させる?」など言葉と表現している事が結びつくように説明してあげると良いでしょう。
慣れるまでは難しいので「はじめはゆっくりやってみようね」と安心して楽しめるようにしましょう。
夏場は給食ですいかが出たり、活動ですいか割りをしたり、絵本ですいかがでてきたり、とすいかに触れる機会が多いと思います。
夏にしかなかなかお目にかかれないので、機会を逃さず手遊びを楽しんでいきたいですね。
歌詞
ともだちができた すいかのめいさんち
なかよしこよし すいかのめいさんち
すいかのめいさんち すてきなところよ
きれいな あのこの はれすがた
すいかのめいさんち
5がつのあるひ すいかのめいさんち
けっこんしきをあげよう すいかのめいさんち
すいかのめいさんち すてきなところよ
きれいなあのこの はれすがた
すいかのめいさんち
とうもろこしのはなむこ すいかのめいさんち
こむぎのはなよめ すいかのめいさんち
すいかのめいさんち すてきなところよ
きれいな あのこの はれすがた
すいかのめいさんち
参考動画
【おばけなんてないさ】
ねらい
・怖い/楽しいといった感情を表現する
・おばけに親しみを感じる
・音の強弱を楽しむ
手遊びのポイント
子ども達はおばけがちょっと怖くて、でも大好きです。
「だけどちょっと だけどちょっと ぼくだってこわいな」の部分は怖い気持ちを表現しているので、表情や歌い方も怖がっているように表現しましょう。
その他の部分を笑顔で楽しく歌う事で子ども達も感情の違いを感じとる事ができます。
また、「だけどちょっと だけとちょっと」は声を小さくして歌うことで音の強弱を意識することができます。
声掛け
「おばけ、怖い人ー!」「おばけ、好きな人ー!」と語りかけて、子ども達のおばけに対する感情を把握しておきましょう。
繰り返し手遊びを行なっていくことで、おばけが身近になり、楽しい存在となってくることでしょう。
4歳児・5歳児クラスでは子どもと一緒に化け屋敷を作って、ドキドキ、ワクワクした感情を楽しむ活動をしてもいいですね。
おばけを作りながら「みんなで『おばけなんてないさ』うたおうか」と声をかければ、さらに気持ちが盛り上がること間違いなしです。
歌詞
おばけなんて ないさ
おばけなんて うそさ
ねぼけたひとが
みまちがえたのさ
だけどちょっと だけどちょっと
ぼくだって こわいな
おばけなんて ないさ
おばけなんて うそさ
ほんとに おばけが
でてきたら どうしよう
れいぞうこに いれて
カチカチに しちゃおう
だけどちょっと だけどちょっと
ぼくだって こわいな
おばけなんて ないさ
おばけなんて うそさ
だけど こどもなら
ともだちに なろう
あくしゅを してから
おやつを たべよう
だけどちょっと だけどちょっと
ぼくだって こわいな
おばけなんて ないさ
おばけなんて うそさ
おばけの ともだち
つれてあるいたら
そこらじゅうの ひとが
びっくり するだろう
だけどちょっと だけどちょっと
ぼくだって こわいな
おばけなんて ないさ
おばけなんて うそさ
おばけのくにでは
おばけだらけ だってさ
そんなはなし きいて
おふろにはいろう
だけどちょっと だけどちょっと
ぼくだって こわいな
おばけなんて ないさ
おばけなんて うそさ
参考動画
【アイスクリームをつくりましょう】
ねらい
・イメージをふくらませながらアイスクリームを作る気持ちを味わう
・友だちとイメージを共有しながらアイスクリーム屋さんになりきる
手遊びのポイント
大好きなアイスクリームが作れるなんて、子ども達にとっては魅力的な手遊びですね。
イメージをふくらませながら、つめた~いアイスクリームを作る過程を楽しみましょう。
手遊びが終わったらどんな材料が入ってか聞いてみると、子ども達は手遊びの内容を思い出しながら会話ができます。
幼児クラスでは、食育として実際にアイスクリームを作る活動を行っても良いですね。
声掛け
「○○ちゃんは、なにアイスが好き?」と子ども達に語りかける事によって、みんなが好きなアイスクリームをイメージできるようにしましょう。
丸めた新聞紙にカラフルな色の折り紙をつけてカップに入れれば、アイスに見立てる事ができます。
「今日はみんなでアイスクリーム屋さんごっこしようか」「アイスの作り方、知ってる?先生が作ってみるから見ててね」と子どもたちの気持ちを惹きつけてから手遊びをやってみましょう。
歌詞
たまごをふたつ
ココンとわって
かきまぜ かきまぜ
シュシュシュのシュシュシュ
ぎゅうにゅうをいれて
さとうをいれて
かきまぜ かきまぜ
シュシュシュのシュシュシュ
れいとうこにいれて
ヒエヒエヒエー
おいしいアイスクリームの
できあがり ぺろっ
参考動画
手遊びで夏を子どもたちと楽しもう
手遊びも季節に応じて変化をつけていくことで、保育の幅が広がっていきますね。
まずは保育士が楽しそうに手遊びをすることで、それを見た子ども達も「やってみたい」という気持ちになります。
繰り返し実践する中で手遊びを習得し、子ども達と楽しさを共有しながら夏という季節を味わっていきたいですね。