保育実習の挨拶 3つのポイント マナー

【初日や最終日で即使える!】保育実習での挨拶の例文とポイント

保育実習では、初日や最終日など挨拶をする場面が多くあります。
事前に挨拶の内容を考えていても、いざ人前に立つと緊張もあってなにを言えばよいかわからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
子どもたちの前で、職員室で、お迎えにきた保護者に……それぞれの場面に合った挨拶をしていく必要があるので、適切な挨拶ができるポイントがあれば知っておきたいですよね。

そこで今回は、保育士の目線から見た挨拶のポイントや、場面ごとの挨拶について解説していきます。
具体的な例文も紹介していますので、ぜひ保育実習の前に読んでみてください。

保育実習の挨拶で気を付ける3つのポイント

保育実習中、挨拶をするうえでどのような点に気をつけるといいのでしょうか。
3つのポイントに絞って紹介したいと思います。

笑顔でハキハキと!

笑顔は、最大の武器と言っても過言ではないくらい大切です。
井上清子さんの「表情が初対面の相手に与える印象」の調査では、「笑顔」「微笑み」は明るく親しみやすく親切な印象を与えることがわかっています。
はじめて出会う子どもたちの前で緊張することと思いますが、実習生は子どもにとっても初めて会う人です。
「保育実習にやってきたお兄さんお姉さん」をドキドキワクワクした気持ちで見ています。
笑顔であれば「優しそう」「一緒に遊んでみたい」と思ってもらえるので、印象のよい挨拶ができればきっと子どもの方から近寄ってきてくれますよ。

さらに、元気よくハキハキと話すことで、保育士側にも「しっかりしたやる気のある実習生」という印象を持ってもらうことができます。
緊張するかもしれませんが、明るい印象作りは忘れないようにしましょう。

自分から挨拶をする

保育現場には、保育士や子ども、保護者といったさまざまな人がいます。
保育実習中に誰かに会ったときには、必ず自分から挨拶をするようにしましょう。

挨拶を交わすことは信頼関係を築く一歩となりますので、短い期間の保育実習ではとても有用な手段となるのです。
挨拶をして悪いということはまずありませんし、声を出すことで自分の緊張もほぐれていきますよ。
筆者が実習生のときにも、とにかく自分から挨拶することを目標にしていました。
笑顔で挨拶すると、相手も笑顔で返してくれます。おかげで、不安だった保育実習も楽しく終えることができました。

なかには、実習に直接かかわらない人もいるかと思いますが、実習に関係ないから挨拶をしなくてよいということはありません。どなたでも必ず挨拶をするようにしましょう。

身だしなみを整えて

笑顔で自分から挨拶をするのと同じくらい、身だしなみは第一印象をよくします。
衣服は着崩さず、髪の毛が長い人はしっかり結ぶなど、清潔感を意識するとよいでしょう。
多くの場合、私服で保育実習に参加することになるかと思います。
事前のオリエンテーションにはスーツで行き、そこで服装について確認しておくと安心ですね。

子どもに向けた保育実習での挨拶

実際に、どのような挨拶をするといいのでしょうか。
場面によってどのような挨拶が好ましいのか、例文をまじえて紹介していきます。

初日の挨拶

実習生が挨拶をする場面は、一般的に保育実習初日と最終日が多いと思います。
とくに初日に子どもたちの前でする挨拶、自己紹介は緊張しますよね。
クラス内で挨拶する場合や、全体集会で挨拶する場合などさまざまですが、どちらでも大切なポイントとしては、子どもに分かる言葉や表現で行うことです。

たとえば「ほいしる大学の保育学部から実習にきました、田中あかりです!」と大学名などを言っても、子どもたちにはよくわからないですよね。
『何をしにきたのか』『誰なのか』が分かりやすく伝わるようにしましょう。

【初日の挨拶例文】
こんにちは!
今日から保育園の先生になるためのお勉強をしにきました、田中あかりです。
あかり先生と呼んでください。
みなさんと遊んだり、一緒にご飯を食べたりすることを楽しみにしています。
よろしくお願いします!

これだけでも十分ですが、よりおすすめな挨拶は、子どもが注目できるように遊びを取り入れた自己紹介です。
たとえば、挨拶の前に簡単な手遊びを入れてみてはいかがでしょう。
「好きな食べ物はなんでしょう?」とクイズをしてみたり、パペット人形などを使ってやりとりしながら挨拶をしてみたりするのもいいですね。

子どもは、言葉で聞くよりも、絵などの視覚的な情報がわかりやすいため、スケッチブックに絵を描いて自己紹介するのも工夫のひとつです。
保育実習初日の自己紹介について、詳しい記事がありますので、ぜひ参考にしてください。

最終日の挨拶

保育実習最終日になると、子どもたちとの思い出がたくさんできていることでしょう。
挨拶のなかに一緒に遊んだエピソードなどを入れると、子どもにとっても思い出を振り返りやすくなります。

【最終日の挨拶例文】
今日で、〇〇園でみんなと遊ぶ最後の日になりました。
明日から、また学校に戻って保育園の先生になれるよう勉強をします。
みんなとたくさん遊ぶことができて、とてもたのしかったです。
鬼ごっこをしたときには、鬼決めの仕方を教えてくれたりしてうれしかったですよ。
優しい気持ちを大切に、先生やお友だちと楽しく過ごしてくださいね。
⚪︎日間、ありがとうございました!

挨拶と一緒に、子どもたちへ手作りメダルやお手紙などのプレゼントを渡すのも素敵です。

園によっては、プレゼントをあげてはいけないところもあるため、準備をする前に園に確認してみてください。保育実習でのプレゼントについては、こちらの記事を参考にしてくださいね。

職員に向けた保育実習での挨拶

次に、職員に向けての挨拶について、ポイントなどを紹介します。子どもに向けた挨拶とはまた違う注意点がありますので、しっかりおさえておきましょう。

初日の挨拶

初日の挨拶は、朝のミーティング中に行う場合と、実習に入るクラスに行ってから行う場合との2パターンが多いです。職員室で園長や主任に対して挨拶をする場合もあるでしょう。

どちらも朝の忙しい時間帯なので、手短に伝えることがポイントです。すでに子どもが登園している場合がほとんどですので、保育士は長い挨拶を聞いている余裕はありません。大学、学部、名前だけで十分ですが、職員室で挨拶をする場合や、時間に余裕がある場合などは、目標などのちょっとした「一言添え」をしてもよいでしょう。

【初日の挨拶例文】
おはようございます。
今日からお世話になる、ほいくる大学 保育学部の田中あかりです。
実習中の目標は、毎日笑顔で子どもとかかわることです。
ご迷惑をかけることも多々あるとは思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

筆者が実習生のころ、「踊ることが好きなので、子どもたちとたくさん体を動かしたい!」という目標を伝えたところ、2週間踊りのリーダーにしていただいたことがあります。

こんなふうに、自分の好きなことや特技を話すと、実習中にいかせる場面が出てくるかもしれませんね。

最終日の挨拶

保育実習の最終日は、反省会などで一言挨拶を求められる場合が多いです。実習期間に学んできたことや、感謝の気持ちを伝えられるといいですね。実習生がしっかり学びを得たとなれば、保育士にとっても喜びとなり、また、新たな発見に繋がることもあります

【最終日の挨拶例文】
2週間大変お世話になりました。
たくさんの発見や学びがありましたが、私が今回の実習でとくに勉強になったことは、喧嘩の仲立ちの仕方です。
保育士はただ注意するだけではなく、ちゃんとそのときの状況を見て、子どもの気持ちを受け止めながら話をすることが大切なのだと学びました。
今回実習させていただいた経験をいかし、先生方のような保育士になれるよう勉強に励みたいと思います。
本当にありがとうございました。

保育実習日誌や自分のメモに書いたことで印象に残っていることがあればそれを話してもいいですし、2週間を総括するような内容を話してもいいですね。

大切なのは、学んだことや感謝の気持ちが伝わることです。最終日が近くなったらエピソードや話したいことをまとめておくと当日慌てずに済むでしょう。

保護者に向けた保育実習での挨拶

保育実習中に保護者に直接かかわることはあまりないかもしれませんが、送り迎えをする保護者と会うことはあるはずです。
園のおたよりで実習生が入ることが周知されていたり、子どもが家で実習生の話をする可能性もありますので、不信感を与えないためにも挨拶は欠かせません。
まずは保育士の挨拶に準じて「おはようございます」など笑顔で言ってみましょう。
もし自分と遊んでいる子のお迎えがきた場合など、自己紹介が必要と感じたときには丁寧な挨拶を心がけてくださいね。

【保護者に対する挨拶の例文】
おはようございます。
〇〇日まで実習でお世話になります、田中あかりです。
短い間ですが、よろしくお願いします。

このように、何日まで実習なのかと、自分の名前を伝えるようにしましょう。

挨拶は元気に明るく!

保育実習中はでは、挨拶をする場面が多いです。緊張するとは思いますが、あらかじめ用意をしておくだけで少しリラックスして挨拶することができるでしょう。

今回の記事を参考に、より「自分らしく」挨拶ができるといいですね。印象よく、信頼関係を築いていけるように、明るい挨拶を心がけてみてください。

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