手遊び歌は手指の発達や、リズム感が身につく、子どもにとってうってつけの遊びです。
準備するものが特に無いので、どこでも楽しめるところもいいですよね。
朝の会や帰りの会で、季節の歌をうたうように、手遊びにも季節感を盛り込むと、より子どもが親しみを持ちやすくなります。
今回は冬に楽しめる手遊びを5つご紹介します。普段の保育や実習の際に役立ててみてくださいね。
「春に楽しめる手遊びBEST5」「夏に楽しめる手遊びBEST5」「秋に楽しめる手遊びBEST5」もご参考ください。
【ゆきのこぼうず】
ねらい
・季節感や、ゆきをイメージできるように行う。
・親指と人差し指で丸を作る動作に挑戦する。
手遊びのポイント
「ゆきのこぼうず~♪」のところは指の使い方が難しいと感じる子どももいるかもしれません。
指の腹をくっつけるのではなく、爪と爪を合わせることを伝えるとわかりやすいです。
声掛け
雪が降った日の活動前に盛り込むと「雪」により親しみを持つことができます。
ゆきの「こぼうず」という単語を想像することが難しいかと思います。
こぼうずはまだ幼い僧のことを表していますが、小人や妖精をイメージすると子どももわかりやすいですよ。
「ゆきがふってきたね、みんなもいっしょに歌ってみようか」と外の景色を見ながら行うのもいいですね。
歌詞
ゆきのこぼうず ゆきのこぼうず
やねにおりた
つるりとすべって
かぜにのって きえた
ゆきのこぼうず ゆきのこぼうず
いけにおりた
するりともぐって
みんな みんな きえた
ゆきのこぼうず ゆきのこぼうず
くさにおりた
じっとすわって
みずになって きえた
参考動画
【ゆきだるまのチャチャチャ】
ねらい
・リズムよく楽しむ。
・ゆきやゆきだるまなどの単語に親しみを持つ。
手遊びのポイント
パパゴンダルマ、ママゴンダルマ、チビゴンダルマの動きは、違いが出やすいようにオーバーに行うのがポイント。
チャチャチャの部分も、楽しくノリノリでリズミカルにできるといいですね。
声掛け
ノリノリでリズミカルな手遊びなので、明るく元気に行いましょう。
「今日は寒いね、雪が降っているよ。みんなで大好きな雪だるまを作ろうか!」
「寒いから身体をたくさん動かして、あたたかくなろうね」
と、気持ちが高まるような声掛けをするといいですね。行う時間によっては、みんなで立ち上がって行っても楽しいと思います。
歌詞
ゆきがふってきた チャチャチャ
そとはまっしろけ チャチャチャ
ゆきだるまを つくったら
だるまが おどりだす チャチャチャ
パパゴンダルマ チャチャチャ
ママゴンダルマ チャチャチャ
チビゴンダルマも なかまいり
チャチャチャで おどりだす チャチャチャ
参考動画
【ふわふわ ゆきが】
ねらい
・季節を感じながら数字に親しみを持つ。
・指先の発達を促す。
手遊びのポイント
1~10までの数字がでてくる手遊び。数字に興味を持ち始めた頃にもおすすめの手遊びです。
行うときは数図の部分をオーバーに行うとわかりやすいです。
声掛け
「今日はみんなでゆきだるまをつくろうか!」と誘うような声掛けでスタートすると世界観に入りやすいですね。
最初は普通にやった後、「ねぇねぇ、このゆきだるまさん数字がたくさんでてくるんだね」と子どもに教えてあげて、どこに数字がでてくるか振り返るとより親しみが持てます。
子どもが覚えたら、雪だるまのイラストを描いて、「目はみかんでおはなはにんじん……、おくちはなんだっけ?」「1と5でできるくだものなーんだ」とクイズにしてみるのもいいでしょう。
歌詞
ふわふわゆきが つもったら ころころまるめて ゆきだるま
おめめは みかん おはなは にんじん
かわいいおくちは いちご
ふわふわゆきが つもったら ころころまるめて ゆきだるま
まゆげは きゅうり おみみは ばなな
かわいいおてては はっぱ
参考動画
【ペンギンひゃっかてん】
ねらい
・季節感を味わいながら数字に親しみを持つ。
・おかいものやおままごとなどごっこあそびにつなげられる。
手遊びのポイント
「百貨店」という単語は実際に近場にないと耳にしないかと思います。「デパート」「大きなお店」というように子どもにも親しみある単語で説明しておくと、耳に入りやすいです。
各階の最後「パタパタ」「カキーン」などはわかりやすいように大きな動作で行うといいです。
声掛け
「今日はみんなでお買い物に行こうか!」「先生本屋さんに行こうと思うんだけど、どこにあるかな?みんなも一緒にさがしてくれる?」といった、これからお店にいこう!という気分になれるような声掛けを行います。
終わった後、「映画館は何階にあったっけ?」とクイズを楽しむのもいいですし、「シー」で終わるのでお買い物に行く絵本を読む前の導入として行うのも効果的です。
歌詞
ペンギンマークのひゃっかてん
1かいは おけしょうやさん
それ ドッキンドッキン わくわく
おけしょうしちゃおう パタパタ
ペンギンマークのひゃっかてん
2かいは スポーツてん
それ ドッキンドッキン わくわく
ホームランうつぞ カキーン
ペンギンマークのひゃっかてん
3かいは ペットやさん
それ ドッキンドッキン わくわく
チワワをだっこ ギュ
ペンギンマークのひゃっかてん
4かいは ほんやさん
それ ドッキンドッキン わくわく
どれにしようかな コレ!
ペンギンマークのひゃっかてん
5かいはえいがかん
それ ドッキンドッキン わくわく
しずかにしましょう シー
参考動画
【いとまき】
ねらい
・手の動きを大きく行うことで指先の発達を促す。
・季節感を味わう。
手遊びのポイント
昔からある歌なので、保護者の方にもなじみのある手遊びです。保護者参観などで親子一緒にやるのもいいですね。
できるくつの持ち主にあわせて、大きくしたり小さくしたり、変化をつけるとより楽しめます。
できたできた~のあと、「○○ちゃんのおくつ」など変化を持たせても楽しいです。
声掛け
「今日は寒いから、○○(こびと、ぞう、他なんでも)が寒いよ~って困っているみたい。みんなでいっしょにあたたかい靴をつくってあげようか」と子どもたちを誘ってみましょう。
「今度は誰に靴を作ってあげようか」「先生の靴も作ってほしいな」と子どもが参加できるような声掛けをするとより楽しむことができます。
「こびとのくつや」の絵本を見てから行うと、イメージがわきやすいです。
歌詞
いとまきまき いとまきまき
ひいてひいて トントントン
いとまきまき いとまきまき
ひいてひいて トントントン
できた できた
こびとさんの おくつ
いとまきまき いとまきまき
ひいてひいて トントントン
いとまきまき いとまきまき
ひいてひいて トントントン
できた できた
ぞうさんの おくつ
参考動画
手遊びは子どもと一緒に楽しめる
子どもと楽しむことができる冬の手遊びを5つご紹介しました。
寒い冬でも室内で元気に身体を動かせる手遊びから、指先の発達を助ける手遊び、最後が「シー」で終わり活動につなげやすい手遊びまで様々な種類を揃えています。
手遊びを行う場面によって、使い分けてみてくださいね。