全国の保育者や保護者に「大人が楽しいと子どもが育つ」をキーワードに遊びを提案している合同会社アルテコローレの桐嶋です。
100円ショップなどで入手できるカラフルストロー。1つの素材から、子ども達の自由な発想で広がっていく遊びとしてカラフルストローあそびをご紹介します。
カラフルストローは何度でも繰り返し使うことができます。はじめにたくさんの量を用意しておき、子どもたちのワクワクを刺激して遊びましょう。
ストロー遊びで準備するもの
・カラフルストロー
複数色入っているカラフルなものを選ぶのがおすすめ。
100円ショップなら100~200本入りが売っています。
・ハサミ
素材そのままで“何ができる?”を探そう
子どもたちがワクワクできるよう、たくさんのストローを惜しみなく広げてスタート!大きなたらい、衣装ケースなどに入れて出すのもよいです。さっそくストローに触れて、五感でいっぱい楽しむ時間をつくります。触れていると「カラカラ」と軽く優しい音が聞こえてきます。ほかにはどんな“気づき”が子どもたちの間であるでしょうか?子どもたちの声に耳を傾けてみましょう。
子どもたちの気づきをヒントに、保育者からも提案できることがあります。
子どもたちに向けて、「ストローを吹いてみてどう?」や「ストローってまっすぐだけでなく、曲がったりもするんだね!」と声かけしてみるといいですよね!
子どもたちの気づきをヒントに、保育者からも提案できることがあります。
子ども達が発見したことに保育者のひらめきをプラスして、一緒に遊びを広げていけると楽しいですね。そのためには、保育者が活動計画を立てる時に、素材の面白さを研究する機会をつくってみると良いですよ。どんな楽しみ方が子ども達とできそうか、保育者同士で素材研究する中で新たなひらめきが生まれ、早く子ども達と試してみたくなりますよ!
■ハサミを使って楽しもう
そのままのストローを存分に楽しめたら、続いてハサミを使って遊びます。切った時の「パチンッ」という軽快な音と共に、「ぴょんぴょん」とあちこちにストロー片が飛び散り、ハサミをもっと楽しみたい子どもの意欲を刺激します。端から順に切っていくと「ドレミファソ…」と聞こえることも。そんな小さな発見も楽しんでみましょう。
切ったストロー片を集め、手や足で感触を体験してみましょう。「ザクザク」と心地よい感触、「シャラシャラ」波のような音、そのままの長いストローの感触や音と比較してみましょう。
■保育者の工夫をプラスして遊びを広げよう
ここからは、保育者の工夫が加わった遊び方をご紹介します。
その① 粘着シートを使って
粘着シートにストロー片をくっつけて遊ぶことができます。おすすめは、ストローと同じく100円ショップで購入できる「キッチンの油はね汚れ防止シート」。裏面がシールのようになっているものを選びます(水で貼り付けるものは×)。粘着面を表にして、壁や粘土板にマスキングテープで固定して遊びます。粘土板を利用すると、逆さにした時にくっつけたストロー片が落ちてこない!という発見もあって面白いですよ。
粘着シートにストロー片をくっつけて遊ぶことができます。おすすめは、ストローと同じく100円ショップで購入できる「キッチンの油はね汚れ防止シート」。裏面がシールのようになっているものを選びます(水で貼り付けるものは×)。粘着面を表にして、壁や粘土板にマスキングテープで固定して遊びます。粘土板を利用すると、逆さにした時にくっつけたストロー片が落ちてこない!という発見もあって面白いですよ。
その② ワイヤーやヒモを使って
ワイヤーも100円ショップで購入。子どもが曲げたり切ったりし易い、やや太めで柔らかいアルミワイヤーがおすすめです。ワイヤーは30cmくらいの長さで切り片側の端をJの字に折り曲げておくと、通したストロー片が落ちないので子ども達が遊びに集中できます。ワイヤーの面白いところは、通したストローの繋ぎ目をカクカクと折って、作りたいかたちをイメージしながら遊ぶことができたり、粘土や発泡スチロールにさして立てることもできます。
ヒモは子どもが扱い易い荷造りヒモがおすすめ。これもまた、全部100円ショップで揃います。
全身を使って長〜いヒモに通すことにチャレンジしてみましょう。友達同士でどんどん繋げていき、ストローのカーテンをつくっていくのも面白いですよ!日常的に継続して、時間をかけてどんどん作り上げていく遊びにも向いていますね。
子ども達が切ってできたストロー片は、容器に入れて保管しておけばいつでも繰り返し使うことができます。他にも様々な楽しみ方があり、例えば、ままごとや粘土遊びのトッピング材料として、アクセサリーづくりに、そしてトースターで焼いて変形させたりも。冒頭の動画もあわせてご覧ください。
まとめ
保育者の皆さんの「面白そう、やってみたい!」という気持ちから、子どもと一緒に広げる遊びにどんどんチャレンジして行ってください。保育者が提案したことをきっかけに、子どもが新しいひらめきを生み出し、それがまた保育者にとっての次なる遊びのヒントになります。遊びを通して保育者と子どもが育ち合う関わり方ができたら、造形活動の時間がもっと楽しくなりますよ。