保育実習の最後に、一緒に遊んでくれた子どもへプレゼントを送りたいと考える方は多いでしょう。
しかし保育実習ではどのようなプレゼントが適しているのか、渡してはいけないものはあるのかなど、考えるべきことも多いですよね。
今回は実習のお礼に子どもへ渡すプレゼントについて、用意する際の注意点や、おすすめのプレゼントの作り方なども紹介していきます。
実習最終日のプレゼントは必要なの?
保育実習最終日、実習生が子どもの前で実習のお礼を伝えてから一人ひとりにプレゼントを渡すという光景は、毎年のように見られます。
学校の先輩の話を聞いて、プレゼントを用意しないとならないのかな、と保育実習が始まる前からプレッシャーになっている方もいるのではないでしょうか。
そもそも、保育実習において子どもへのプレゼントは必要なのでしょうか?
プレゼントは必ずしも必要ではない! まずは毎日の実習を大切にしよう
プレゼントは必ずしも必要ではない! まずは毎日の実習を大切にしよう保育実習では恒例とも言える実習最終日のプレゼントですが、必ず渡さなければならないというわけではありません。
保育士や子どもへの感謝の気持ちをプレゼントとして渡すことは、もちろん悪いことではありませんが、まずは実習にしっかりと向き合うことが重要です。
保育実習は、ただでさえ準備や日誌など毎日やることが多く忙しいため、無理してプレゼントを作ることで寝不足になったり体調を崩したりしてしまっては本末転倒です。
また、プレゼントの有無が保育実習の評価につながることはまずないので、安心してくださいね。
プレゼントがNGの園もある!
保育園によっては、そもそも実習生からのプレゼントは不要としている園もあります。
もしプレゼントを用意しようと考えている場合、まずは実習先の保育園に確認をとりましょう。
渡す範囲はどこまで?
ひとつのクラスで保育実習を行っていた場合、そのクラスの子どもにプレゼントを渡すことになります。
ですが全クラスに数日ずつ順番で入っていたり、前半は各クラスで後半は年長クラスに固定されていたりといった場合はどうでしょう。
そういった場合、園の人数が少なければ全員にプレゼントを作ることも考えられますが、人数が多い場合は、クラスにひとつずつにするなど調整が必要です。
迷った場合は、実習担当の保育士に相談してみましょう。
保育実習で渡すプレゼントはどんなものがいいの?注意点は?
では、実際にどんなプレゼントがいいのでしょうか。ここでは、保育実習で子ども一人ひとりに渡すプレゼントについてのポイントや注意点などを紹介します。
プレゼントは手作りが一般的、食品はNG
一般的に、保育実習における実習生からのプレゼントは手作りの小物やおもちゃが多いようです。
お金をかけて既製品を購入したり、材料費をかけすぎたりしているものは、受け取る側も気をつかってしまいますので避けるようにしましょう。
この記事の後半で紹介しているプレゼントは、ほとんどの材料が100円均一でそろいますので、安心してくださいね。
また、特にプレゼントとしてNGとされているのは、お菓子などの食品類です。
アレルギー対応や栄養管理、食中毒などさまざまな問題があるので保育実習のプレゼントには選ばないようにしましょう。
年齢に応じたプレゼントを考えよう
全学年にプレゼントを渡したい場合は、子どもの年齢にも配慮が必要です。
例えば、0、1、2歳クラスでは子どもがもらったプレゼントを口に入れてしまう可能性もあるので、折り紙の手裏剣のような角があるプレゼントは避ける必要があります。
4、5歳クラスでは文字の読める子も多いので、一言メッセージを添えると喜ばれるでしょう。その際は、全文ひらがなで書くことを忘れないでください。
また、一人ひとりにプレゼントを渡す場合、色や柄はなるべく統一したほうがよいとされています。
いろんな柄や色にするとかわいくなりますが、受け取る際に「こっちの色のほうがいい」というようなトラブルにつながる可能性があるからです。
せっかくのプレゼントなので、気持ちよく受け取ってもらいたいですよね。
キャラクターの使用について
プレゼントに人気のキャラクターを使って子どもを喜ばせたいという方も多いと思いますが、保育方針としてキャラクターの使用を避けている園もありますので一度確認するようにしましょう。
プレゼントを渡すタイミング
保育実習のプレゼントは、実習最終日に渡すことが多いようです。
一般的には、最終日に実習生が挨拶をする場を設けてくれるケースがほとんどなので、その際に挨拶とともにプレゼントを渡すのがいいでしょう。
このとき、挨拶の前にプレゼントを渡してしまうと子どもはプレゼントに夢中になり、挨拶どころではなくなってしまいますので、挨拶が終わってから渡した方が安心です。
おすすめの手作りプレゼント【メダル】
身近な素材で作ることができるメダルは、実習生に最も選ばれているプレゼントといえます。
今回紹介するのは、画用紙を使った自由にデザインができる基本のメダルです。
このほかにもインターネット上でいろんなメダルの作り方が紹介されていますが、持ち運ぶ過程を考え潰れてもいいデザインのものを選ぶとよいでしょう。
材料:好きな色の画用紙、折り紙、リボン(紙テープなど、だいたい70から75センチくらいが目安です)、型を取るための「丸」(茶碗やガムテープなど)、ペン、はさみ、のり、テープ
材料費:およそ300円(18人分)
製作所要時間:1個につき10〜15分程度(装飾によってはもっと早くできます)
【メダル】の作り方
①丸いものを使って画用紙に型をとり、同じ大きさの2枚の丸を切る。
ひとまわり小さいサイズで折り紙の丸も1枚切る。
②軽くのり付けしてリボンを貼る。
※少しクロスするように貼ると首にかけやすいです。
※リボンをしっかりつけることで、仕上がりがきれいになります。ただし、液体のりの場合は、つけすぎないように気をつけてください。
③のり付けした上から、さらにテープで留める。
※のり付けだけだと取れてしまうのでテープも使ってしっかり留めましょう。
④①で切ったもう1枚の画用紙をのりで貼り合わせる。
⑤①で切った一回り小さい丸の折り紙にメッセージを書いてからメダルに貼る。
⑥画用紙や折り紙で作った飾りを好きな位置に貼る。
クラスカラーで揃えたり、クラスの象徴(みかんぐみ、きりんぐみなど)をモチーフにしたりしてもかわいいですよ!
おすすめの手作りプレゼント【ふきゴマ】
こちらは折り紙2枚で作ることのできるコマです。
手順が簡単なので、忙しい保育実習の合間に少しずつ作るなど準備がしやすいプレゼントです。
子どもの人数が多い場合にもおすすめですよ。
今回のコマは「ふきゴマ」という息を吹いて回すコマなので、低年齢の子どもでも回しやすいですよ。
材料:好きな色の折り紙2枚
材料費:およそ100円(18人分)
製作所要時間:1個につき3〜5分(慣れてくると早くできます)
【吹きゴマ】の作り方
①白い方を上にして、2回四角に折り、開いてもとに戻す。
※折り目がわかるようにしっかり折ります。
②折り紙を斜めにする。折り目に合わせて向かい合わせに2箇所三角に折る。
※赤と青をくっつけます。
③三角と三角が重なるように半分に折る。さらに半分に折る。
④角を「ひらいて、つぶす」を両面おこない、正方形にする。
※裏面も同様に折ります。
⑤両面、片方ずつ上1枚を立たせて上から見ると十字になるような状態にする。
⑥同じ工程でもう一枚折る。
⑦2枚を組み合わせる。角がある面と角がない面を、それぞれ交互に差し込むようにします。
⑧奥まで挿し込んだら完成。
型抜きした飾りを貼ったりメッセージを書いたりしてもかわいいですよ!
柄付き折り紙だと、見栄えがよくなります。
2本の指で角を支えて、息を吹くとまわります。
おすすめの手作りプレゼント【とびだすカード】
作り方は簡単でもかわいい見た目にできるのがとびだすカードです。
折り紙や画用紙を重ねて切れば大量生産もしやすいのでクラス全員にプレゼントしたい、という場合におすすめのアイテムです。
材料:土台になる画用紙2枚、のり、はさみ、筆記用具、飾りつけに使う画用紙やマスキングテープなど
材料費:およそ300円(18人分)
製作所要時間:1個につき15〜20分程度
【とびだすカード】の作り方
①土台となる画用紙2枚のうち、内側にしたい色の画用紙を、外側の画用紙より縦横1センチずつ程度小さく切る。(今回は外側を10×15センチで作っています)
②内側の画用紙を半分に折り、折った部分の中央あたりに1センチ程度の切り込みを2本入れる。
※開いたら折り目を内側に出しておきましょう。
③とびださせたいモチーフを画用紙で作り、土台に貼る。
※カードを閉じたときに、はみださないように大きさを調節しましょう。
④外側の画用紙も半分に折り、中央を合わせて2枚貼り合わせる。
※とびだす部分はのりづけしないでください。
※飾りつけに合わせて角をカットすると可愛らしくなります。
⑤自由に飾りつけたり、メッセージを書き入れます。
自分のできる範囲で、気持ちを込めて丁寧に作ろう
保育実習におけるプレゼントは、実習生からの感謝の気持ちを伝えるための手段のひとつです。
プレゼントを作ること自体が目的となってしまわないよう、自分のできる範囲で作れるものを選び、一つひとつ気持ちを込めて丁寧に作れるとよいですね。