【育休体験談】東京都北区に住む夫婦で育休を取得したパパ

実際に育休を取得したパパに、取得期間や取得する前に準備したこと、実際に取得して感じたことをインタビューしました。これから育休を取得される方、検討されている方はぜひご覧ください。

夫婦で育休を取得したパパのエピソード

住まい:東京都北区
職種:会社員
勤務形態:フルタイム
家族構成:妻、娘(3歳)、息子(0歳)、父、母の6人家族
育休取得期間:約2か月半
妻の育休取得期間:約4か月

育休取得当初は取得期間を延長することも視野に

3年前、一人目の長女出産時には育休を取らず、妻に負担をかけてしまいました。その時の経験から、二人目出産の際は夫婦で育児ができたほうがいいと思い、育休を取ろうと思いました。
一人目のときは具体的な育児のイメージもなかったのですが、生まれたあとは子どもが一人でも大変でした。なので、子どもが二人になるにあたっては、仕事や育児、家事への不安もありました。

社会人になってから長期間、仕事をしないことがなかったので、どれくらい休めるのか、休んだことでその後の働き方にどんな影響があるのかなど、まったくイメージがもてませんでした。
育休期間が長ければ長いほど業務のキャッチアップが必要になるという不安もあり、出産予定日から会社の事業年度が変わる前までの約2か月半の期間、育休を取得することを決めました。

妻は産休とあわせて約4か月取得しました。たまたま長女が通っている保育園の0歳児定員に空きがあり、申し込んだところ入園できました。本来は1歳まで育休をとる予定でしたが、入園の都合で育休は約4か月という期間になりました。
妻はパート勤務かつ両親と同居しているので、保育の指数の関係で1歳児での保育園入園は難しそうだと考え、少し早いですが生後4か月からの入園、妻の育休の早期切り上げを決めました。

子どもが産まれてからでないと、家庭の状況が分からないこともあったので、育休取得当初は僕の取得期間を延長することも視野に入れていました。
復帰間近になって延長しようか悩んだのですが、復帰間近で延長すると会社にも迷惑がかかりそうだったこと、自分の中でこれ以上休むと社会復帰できなくなりそうな不安も少しあったので、延長はしませんでした。でも、復帰して1か月経つ今、ふり返って思えば延長してもよかったなと思います。

復帰したとき息子は生後3か月。日中や夜中にミルクを欲しがる時間の間隔が思っていたよりも延びず、その頃はまだ常に2時間~2時間半おきにミルクをあげていました。その状態で自分が仕事に復帰することで、妻には負担がかかってしまいました。また、自分としても睡眠時間を確保しにくく、仕事に集中できるとはいえない状態でした。

育休開始時期の4~5か月くらい前から徐々に伝えていきましたが、社内はポジティブな反応ばかりでした。
一人で担当している業務が多かったので不安はありましたが、上司からは「引き継ぎだけきちんとやってね」という感じで、取得自体にネガティブな反応はなかったです。

業務の引き継ぎをしたことで、新たな挑戦もできた

自分が担当している業務について棚卸しを行い、後任が迷わず業務ができるよう引き継ぎをしました。
ちょうどメンバーの入れ替わりがあったり、後任が入社したばかりの方だったこともあり、引き継ぎの時間をたくさん作りました。

また、夫婦間では育児の分担について話し合いました。
長女がママっこで、二人目が産まれたら赤ちゃん返りするのではと妻と話し、長女の面倒は妻が、産まれてくる長男は僕が面倒見れるようにしました。
具体的な内容はあまり決めていませんでしたが、ミルクやおむつなど誰が何をやってもいいようにと準備しました。

妻が身ごもってからは、基本的に長女の保育園の送り迎えや土日に遊びに連れて行ったりしており、それは育休中も継続してやっていました。
あとは、妻の身体が回復するまでは、料理や買い物、お風呂やトイレ掃除といった、重いものを持ったり、かがんだりするような体に負担がかかる家事や妻が苦手な家事なども行いました。

また、育児や家事以外にも、少し時間ができたときは、いままで読めていなかった本を読んだり、保険の見直しをしたりしました。育休をとって夫婦で少し余裕ができたからこそ家族や自分自身のために使える時間もできたかなと思います。

妻には多少不安があったようですが、自分としては期間も2か月半だったこともあり、大きな不安はありませんでした。
ただ、実際に取得した感想としては、手当が振り込まれるタイミングやその金額はあらかじめある程度把握しておくと不安が少しなくなると思います。

僕の場合、手当の金額や2か月ごとに支給されるなどの把握はできていましたが、実際に手当が振り込まれたのが約3か月後で、お金が入らない月が約2か月ほどあったので、多少の不安がありました。取得期間が2か月半ということもあり、残りの半月分はいつ支給されるのかも不明でした。
手当がいつ支給されるのか、お金が入らない月があるということを念頭に育休を取得できるといいと思いました。

業務の整理ができたのがよかったと思います。
元々一人で担当している業務が多く属人化してしまっており、他のメンバーが対応できるようにしようと思いつつ中々できずにいたので、半ば強制的に引き継ぎができてよかったです。一人で担当している業務で手一杯だったときは、新しいことにチャレンジできなかったのですが、属人化していた業務がなくなり、復帰後はいままでやりたくてもできなかったことに挑戦することができています。

あとは、家族と過ごす時間が増えたこともよかったです。子どもが産まれてから行けていなかった旅行に行くことができました。
一人目のときはお互い余裕がなくケンカも多かったのですが、育休を取得し少し余裕ができたおかげでケンカをすることもだいぶ減りました。

”産後の恨みは一生”、だけど”産後の感謝も一生”

妻に聞いてみたところ「”産後の恨みは一生”って言うけど、逆に産後の感謝も一生だよ」と言っており、それがすべてだと思います。
一人目が産まれたときは転職したばかりで、業務の都合を理由に育休を取得せず大変でした。
子どもが産まれると、家庭の環境も、夫婦お互いのメンタルも変化が大きいので、産後はお互い余裕を持てる状態にしておくといいのかなと思います。

もちろん、育休を取得したからといってうまくいくわけではないので、育休中の家事や育児の分担などはあらかじめ話しておくといいと思います。
個人的には、育児に対して不安やわからないことが多ければ、まずはとにかく家事をすべてやるのがおすすめです。「すべてやる」と思って家事をすると、ひとつの家事に付随する細々としたタスクがたくさんあることにも気づけるんじゃないかと思います。

まとめ

夫婦で育休を取得されたパパの体験談をご紹介しました。
パパの育休取得率は増加傾向にあるものの、ママに比べてまだまだ低い水準となっています。
はじめて妊娠・出産される方は今回のエピソードをぜひ参考に、夫婦での育休取得について家族や会社と相談して決められるといいですね。

(取材・文:上久保歩美、編集:ホイシル編集部)

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